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ティーンズコーナー おすすめ本の紹介

3月

今回のテーマは「岩波少年文庫ホラー短編集」です。"ホラー"と書かれているだけで敬遠されがちですが、この短編集は恐怖だけでなく、時には悲しく、時にはファンタジーの雰囲気を味わうことができるアンソロジーです。外国作品ばかりですが、ホラー作品の名手によるストーリー・テリングの巧みさを味わえることでしょう。また、各話にあわせて描かれている佐竹美保さんの挿絵、扉絵も味わい深く、作品をより堪能させてくれます。

  • 八月の暑さのなかで
  • 金原 瑞人/編訳  岩波書店
  • 岩波少年文庫ホラー短編集第1弾。英米のホラー小説に精通した金原瑞人氏が自ら編んだ13作品が収録されています。エドガー・アラン・ポーの『こまっちゃった』、ロビンスンの『顔』、ティンパリの『ハリー』などが収められており、恐怖だけで終わることなく、奇妙な味わいを感じることができるでしょう。
  • 南から来た男
  • 金原 瑞人/編訳  岩波書店
  • 岩波少年文庫ホラー短編集第2弾。緊迫感溢れるロアルド・ダールの表題作をはじめ、フォークナーの『エミリーにバラを一輪』、スティーヴンソンの『小瓶の悪魔』など英米ホラーの傑作11編が収録されています。ホラーと言えども悲哀感が残る作品が多く、幻想的な雰囲気に魅せられることでしょう。
  • 最初の舞踏会
  • 平岡 敦/編訳  岩波書店
  • 岩波少年文庫ホラー短編集第3弾。今回はフランス文学のホラー作品が15編収録されています。シャルル・ペローの『青ひげ』、ジュール・シュペルヴィエルの『沖の少女』など定番の作品が並ぶなか、本邦初訳の2作品も収められています。スプラッタもあればファンタジーもあり、読み応えがあるバリエーションとなっています。