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ティーンズコーナー おすすめ本の紹介

6月

今回のテーマは「美味しそうなご飯がでてくる小説」です。この小説を読むときの注意事項はとにかくお腹がすいたときに読まないこと!文字の世界なのになぜか嗅覚が感じ始めてきちゃうくらい、そしてなんと言っても食べてる感覚に陥ります。さあ、皆さんで梅雨のジメジメを吹き飛ばすくらいの食欲を!!

  • あん
  • ドリアン助川 ポプラ社
  • 刑務所から出所したのち、どら焼き屋「どら春」の雇われ店長となった千太郎の店に、徳江という女性がやって来る。その店で働くことを強く希望した徳江を千太郎は採用。徳江が作る粒あんが評判となり、店は大繁盛。そんな中徳江は、つぶれたどら焼きをもらいに来ていた女子中学生のワカナと親しくなる。ところがある日、かつて徳江がハンセン病を患っていたことが近所に知れ渡り……。 何回見ても涙してしまう、涙なしで見られない作品です。この本は2015年に映画化されました。千太郎、ワカナ、徳江の三人の人間模様、そしてそれぞれが抱えた想い。読んだあとに心温まる物語なのももちろん、出てくる「あん」がとっても美味しそう・・・。わたしも徳江さんの作った「あん」のどら焼きを食べたい・・・と読んでいて思ってしまう一冊です。
  • 食堂かたつむり
  • 小川糸 ポプラ社
  • 恋人に家財道具を一式持ち逃げされ、ショックから声を失った倫子は、故郷に帰って食堂「かたつむり」を開きます。食堂の客は一日に一組で、倫子のつくる料理を食べた客には次々と奇跡が起き、願いが叶う食堂との噂になる。 そんなある日、子どものときから大嫌いだったおかん・ルリコから癌でルリコの寿命が半年であることを聞かされる・・・。 ストーリー自体がとても暖かく読んでいてほっこりするお話です。そしてなんと言っても物語りに出てくるご飯の美味しそうなこと・・・!願いが叶う『ジュテームスープ』。スパイシーでざくろの酸味と甘味が絶妙な『ざくろカレ-』。その他にも沢山の美味しそうな料理が出てきます。自炊をしたことない人でも「ちょっと料理してみようかな」と思えちゃう本です。
  • 天空の城ラピュタ
  • スタジオジブリ 文藝春秋
  • 少女シータは、政府の特務機関に捕らえられた飛行船に乗せられていた。彼らの狙いはシータが亡き母から受け継いだ、謎の青い石だった。そこへその石を狙う海賊ドーラ一家の襲撃があり、逃げようとしたシータは誤って飛行船から落ちる。シータは石が放つ不思議な光に包まれて気を失いながらゆっくりと落ちて行き、鉱山で働く少年パズーに助けられる・・・。 みなさんご存知のラピュタです。ジブリ映画は音楽も映像もなんとも迫力があり見る人を魅了しますが、やはりその二つにも引けをとらないご飯の描写に数多くの人は目を取られたかと思います。その美味しそうな料理をぜひ文字という世界で感じてみませんか?